ボッチャ

ボッチャ
ボッチャは重度の脳性まひ者や同程度の重度障がいが四肢にある人のためにヨーロッパで考案されたスポーツです。ボッチャの原型は南ヨーロッパで生まれ、イタリアやスイスのホテルやレストランで行われていたといわれています。ボッチャとはイタリア語でボールのことです。ヨーロッパには他にローンボウル、ペタンク、ボールカロッティなど同じようなゲームが多くあり、いずれも目標のボール(ジャックボール)に近づけるように投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりすることを競います。

ボッチャは、CP-ISRA(国際脳性麻痺者スポーツ・レクリエーション協会)において、重度脳性麻痺者を対象とした競技として制定され、パラリンピックではソウル大会(1988)で正式競技となりました。

ボッチャは、ルールが簡単なこと、補助具などの使用により障がいの重い方も参加できること、パラリンピックの正式種目であり、国際大会や、日本選手権なども開かれ、意欲があれば、学校以外の場で活動したり、卒後も継続して活動したりできる可能性を持っていることなどから、学年や障がいの程度に関わらず人気のあるスポーツ活動になっています。近年では障がいの有無に関わらず、老若男女、誰でも楽しむことができるインクルーシブ・スポーツとしても注目されています。

2018年ボッチャ甲子園の様子